プロフィール

Martyn van den Hoek
Martyn van den Hoek

マルティン・ファン・デン・フック  Martyn van den Hoek 

オランダ・ロッテルダム生まれ。ロシア、ハンガリーで 学んだ後、アメリカでリストの孫弟子J.ライエフに師事するなど研鑽を積み、1986年国際リストコンクールで優勝。 演奏は「完全なテクニックと力強さ」と評価は高く、D・ジンマン、E・チャハロフ、K・コンドラシン、J・フルネ、リ・デノン、I・カラブチェフスキ、R・デュファロ、H・フォンク、C・リッチ、A・フィッシャー、A・エシュヴェなど、著名な指揮者と共演を重ねる。

これまでに、ロッテルダムフィルハーモニー、コンチェルトヘボウ、ORFウィーン放送交響楽団、ニーダーオーストライヒトーンキュンストラー、トリノ放送交響楽団、BBC交響楽団、ハーグ・レジデンツ管弦楽団、プレトリア交響楽団、サンタモニカ交響楽団など、世界各国のオーケストラと共演。

イギリスBBC国営放送、イタリア国営放送、オーストリア国営放送をはじめ、世界各国のテレビ局に出演多数。

活発なソロ活動の傍ら、ウィーン弦楽四重奏団、プラザック四重奏団、シネ・ノミネ四重奏団、コンセルトへボウ室内管弦楽団メンバーらとの共演や、`02 リストコンクール優勝者のジャン・デュベとのピアノデュオ、妻の金子・ファンデンフック・登美子との4手連弾演奏など、室内楽活動も積極的に行う。

これまで29枚のCDを発売。中でも自身の編曲によるショパン・ピアノ協奏曲第2番(弦楽六重奏版)は、アルゲリッチ主催の音楽祭でも上演されるなど、国際的に注目された。同じくモーツァルトのピアノ協奏曲を弦楽五重奏版に編曲、アウグスブルグ弦楽五重奏団とCD録音を行う。

後進の指導にも情熱を注ぎ、オーストリアを中心に、カリフォルニア音楽大学、ワルシャワ音楽院などで、才能あふれる若い音楽家のためのマスタークラスを行う。ウィーン国立音楽大学ならびにウィーン私立音楽大学教授を歴任。現在、オランダのユトレヒト芸術大学音楽ピアノ科主任。

2016年9月、オランダ・リスト協会〈クリング〉会長に就任。

Musik Zentral in Bad Aussee Logo

1996年より主催している音楽祭“ミュージック セントラル”は、オーストリア・ザルツカンマーグート地方バートアウスゼー市で行われ、数々の演奏会を開催するほか、才能あふれる若い音楽家を対象としたマスタークラスを開講。理想的な教育カリキュラムに基づき、個人レッスンの他、ダンス、ジャズ、即興演奏など様々な講座を設置。また、オーケストラとのピアノ協奏曲共演を参加者たちに時間をかけ経験させる講座は、若い音楽家たちにかけがえのない貴重な機会となっている。